• ユーザーマニュアル

ユーザーマニュアル BML-FC / BML-FS

序章

私たちの製品をお使いいただきありがとうございます。
私たちは製品をご購入いただいたユーザー様に十分なアフターサービスと包括的なソリューションを提供することができます。
この機器をすばやく効率的に使用するために、このマニュアル、及び、その他の付属するドキュメントをよくお読みいただき、慎重に保管してください。
このマニュアルは、当社製品の標準構成にのみ適用されます。オプション装備については、付属の説明書をよくお読みください。
このマニュアルには、作業手順、設置方法、操作、輸送、保管、メンテナンスおよびその他の指示が記載されています。
本機を初めて使用する場合は、操作の前に本書をよくお読みください。

この機器を効率的に使用するには、以下の条件を満たす必要があります。
I.ユーザーは、コンピュータの知識を持ち、Coreldraw、Photoshop、Auto-CAD などの関連する編集および描画ソフトウェアを操作できること。
II.オペレータは、ある程度の光学知識と関連する電気機械装置の保守知識を持っていること。
III.本機を始動する前に、本機の操作手順がよく分かっていることを確認してください。
製品機能のアップグレードに伴い、お客様が受け取る製品は説明されているマニュアルとは異なる場合があります。

第1章 イントロダクション

  • 標準電圧AC 110V 50-60Hz
  • 機械は、埃のない場所に設置してください。推奨室温は15 〜25 度です。
  • 出力レーザーにファイバーレーザー光源(ファイバージェネレーター)を採用し、高速走査ガルバノメーターシステムによりマーキング機能を果たします。
  • ファイバレーザーのエネルギー変換率は、ダイオード励起レーザーと比較すると最大70%アップです。また、ファイバレーザーは高いビーム品質を持っています。
  • メンテナンスフリー設計です。
  • 高速走査ガルバノメータを使用して、高速でマーキングを行います。
  • ガスレーザーのような消耗品はなく、いたって低消費電力です。
  • 空冷方式のため、水冷レーザーのようにチラー(冷却水循環装置)が不要でエネルギー消費量が少なくなります。
  • 温度変化の影響を受けにくい構造です。また、停電時にはバッテリー稼働も可能です。

第2章 主なアプリケーション

携帯電話のキーパッド、プラスチックの半透明キー、電子部品、集積回路(IC)、電気製品、通信製品、衛生陶器、工具、アクセサリー、ナイフ、眼鏡と時計、ジュエリー、自動車部品、荷物バックル、調理器具、その他。

第3章 付属品

  1. スチールルーラー:焦点距離の測定
  2. USB メモリ:ソフトウェアとユーザーマニュアルが含まれています。
  3. フットスイッチ:レーザー照射のスタート/ ストップをフットスイッチで行うことが出来ます。繰り返し加工に有用です。
  4. 電源コード
  5. USB ケーブル:コンピュータと接続して、本機を操作します。

第4章 各部名称


BML-FC

 

第5章 BML-FCの外観

5-1 前面操作インターフェイス

  • 前面のインターフェース(フロントドア除く)は、ステージ昇降ボタン(上・下)、レーザーインフォームランプから構成されています。レーザーインフォームランプはレーザー照射中に点灯します。終了すると消灯します。
  • 緊急停止:フロントドアを開けると設置されているセンサによってレーザーの照射が停止します。

5-2 背面インターフェイス

  • 冷却ファン:内部の粗熱を排気します
  • USB インタフェース:コンピューターと接続しレーザー本体を制御します
  • フットスイッチ接続ポート:付属のフットスイッチを接続します
  • 電源スイッチ:レーザー本体を起動します
  • 電源ソケット:電源コードを接続して電源を供給します

BML-FS

第5章 BML-FSの外観

5-1 前面操作インターフェイス

  • 前面には主電源スイッチがあります

5-2 背面インターフェイス

  • 冷却ファン:内部の粗熱を排気します
  • USB インタフェース:コンピューターと接続しレーザー本体を制御します
  • フットスイッチ接続ポート:付属のフットスイッチを接続します
  • ヒューズ:過電流が流れた際に本体を保護します
  • 電源ソケット:電源コードを接続して電源を供給します
  • 予備ポート:未使用

5-3 側面インターフェイス

  • マーキングヘッドリフター:据え置きしてマーキングする際にマーキングヘッドを乗せます
  • リフター昇降ダイヤル:手動でマーキングヘッドリフターの昇降ができます

第6 章 ソフトウェアのインストール手順

6.1 ソフトウェアのインストール

  1. コンピュータを開き、付属のUSBメモリー に含まれる全てのファイルを任意のフォルダーへコピーします。

  2. 付属のUSB ケーブルを使って、コンピューターとレーザー本体を接続してください。
  3. 電源スイッチをONにしてください。

  4. USBケーブルを差し込むとコンピューターで新しいハードウェアの検索が始まります。

  5. Windowsの検索窓で”デバイスマネージャー”を検索して、起動してください。

  6. デバイスマネージャーで”USBLMCV2”を見つけてください。

  7. ”USBLMCV2”を選択し、右クリックで”ドライバーの更新(P)”をクリックしてください。

  8. ドライバーの更新で、”コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索”をクリックしてください。

  9. 参照するフォルダーは、付属のUSBメモリー に含まれる全てのファイルをコピーした任意のフォルダにある”software and drive”フォルダーを指定してください。

  10. ”次へ”をクリックするとドライバーがインストールされます。下記の画面が表示されたら画面を閉じてください。

  11. 次に、エクスプローラーからEzCad本体の実行ファイルの互換性を変更します。

    「Ezcad 2」アイコンをマウスの右ボタンでクリックし、プロパティ-「互換性」の互換モードにチェックを入れます。

 

6.2 パラメータを変更する

  • 本体に付属するUSBドライブには3つのフォルダがあります。マーカー本体のシリアルナンバー名のフォルダの中に(この場合は、1908066です)4つの画像があります。この画像の数値はレーザーマーカー個体ごとに設定される補正値です。パラメーターにこの数値を入力します。

  1. レーザー本体の電源がONの状態で、EzCad2を起動し、画面下部にあるパラメーターをクリックしてください。

  2. Field”タブのパラメーターに、指定された数値を入力してください。

  3. laser Contro”タブのパラメーターに、指定された数値を入力してください。

  4. Port”タブのパラメーターに、指定された数値を入力してください。ここは、FC型、FS型、FT型で、それぞれオープンにするポートが異なりますので、間違いがないように気をつけてください。

  5. Other“タブの”Red light pointer”をクリックしてください。

  6. “Red light pointer”のパラメーターに、指定された数値を入力してください。
  7. これでパラメーターの設定が完了しました。

レンズ交換時

  • レンズを交換するときは、下図に示すようにパラメータを変更する必要があります。「補正ファイル *.cor」をパラメーター内で指定してください。「補正ファイル」はUSB ドライブに含まれています。

 

第7 章 オペレーションの手順

レーザーマーカを操作する前に、コンピューターを開き、電源コードを差し込み、フットスイッチまたはロータリーデバイスを接続してください。

  1. 電源スイッチをONにしてください。
  2. EzCad2を起動して、グラフィックをインポートするか、あるいは長方形ツールで長方形を描画してください。

  3. マーキングパラメータ(速度、周波数、パワー)を変更します。
    Use default param” にチェックが入ってるとパラメーターを変えることが出来ませんので、チェックマークを外してください。

  4. 焦点距離の調整:
    FCの場合:昇降ボタンを使い、筐体に貼られた定規を目安にしてテーブルを昇降してください。
    FSの場合:リフター昇降ダイヤルを操作して付属の定規を使いマーキングヘッドの表示に合わせてください。

    焦点を合わせるためにマーキングヘッドから照射されているレッドポインターと、ガイドレーザーポインターの位置が重なるようにテーブルあるいはリフターを昇降してください。
    ※ガイドレーザーポインターの照射角は、出荷前あるいは設置時に調整済みですので、むやみに触らないでください。
    FSの場合、ポインターで合わせた後、定規を使って再度確認を行ってください。

  5. “Red(F1)”をクリックすると、加工テーブル上にポインターの軌跡による描画が行われます。


    【ポインターの軌跡による描画】

  6. “Mark(F2)” をクリックすると、「Marking….」が表示され、レーザー加工が始まります。

  7. レッドポインターの位置を確認します。(最初のセットアップ時のみ)
    マーキングが終了したら、再度“Red(F1)” をクリックして、描画されたオブジェクトの位置とレッドポインターが合致しているかを確認します。
    もし、位置が合っていない場合は、パラメーターにあるレッドポインターのオフセット値を変更してください。