• クイックマニュアル

ファイバーレーザーのパワー設定のコツ

パワー(Power%)と周波数(Frequensy(kHz)

レーザー強度の調整はパワー(Power%)と周波数(Frequensy(kHz)で行います。周波数を増やすと焼けは減る方向に調整されます。

パワーが弱く、周波数が高い状態が熱の影響が減ります。極端な例 パワー5% 周波数600khz
パワーが強く周波数が低い状態が熱の影響が大きくなります。 極端な例  パワー100% 周波数20kHz

調整の方法としましては、パワーあるいは周波数のいずれかを固定して段階的にやっていくのがお勧めです。
例) パワー50%に固定、周波数を20→30 → 40 → 50 → 60 → 70のように。あるいは、周波数を30kHzに固定、パワーを100 → 90 → 80 → 70のように。

ハッチングのLine Space
ハッチングのLine Spaceが広ければ熱の影響が減ります。例 0.1MM 
ハッチングの Line Space  が狭い場合はレーザーの照射密度が高くなるので熱の影響が大きくなります。例 0.001MM
LineSpaceは、マークする大きさに合わせて調整する必要があります。印字するサイズにもよりますが 実際の色ではなく、見た目の色合いに影響を与えます。

スピード(Speed(MM/Second))
スピード(Speed(MM/Second))については、通常、目視できる程度の文字の場合は、200~1000くらいの間で設定してください。スピードが100MM以下は極小サイズのマーキングです。
考え方としては、

マーキングサイズが小さくなるほどスピードを遅く、パワーを弱く、ハッチングのLineSpaceを狭く設定します。色を濃くする場合は周波数を下げます。
マーキングサイズが大きくなるほどスピードを速く、パワーを強く、ハッチングのLineSpaceを広く設定します。色を薄くする場合は周波数を高く設定します。

刻印されるマーキングの色合いは、材料の種類、硬さ、表面の状態によって異なります。
カラープリンターのように塗料を上に乗せるわけではありませんので、色合いの調整はトライ&エラーの繰り返しでお好みのマーキングを見つけてください。
当社でテスト加工を行う場合もこのように トライ&エラーの繰り返し調整を行っています。