• クイックマニュアル

SeaCADの基本的な使い方とレーザーマーキングの手順

マーキング加工のフローチャート

  1. マーキングマシンを起動する(電源ON)
  2. SeaCADを起動する
  3. SeaCADでデータを作成する / 他のソフトウェアで作ったデータ(主にdxfもしくはビットマップ画像)をSeaCADにインポートする
  4. SeaCADでレーザー加工パラメーターを設定する
  5. 材料を配置し、焦点距離を合わせる
  6. レッドプレビューでマーキングの位置を確認する
  7. レーザーマーキングを行う

基本的なデータ作成手順

文字(テキスト)の入力手順

マーキングマシンの電源をONにした後、SeaCADを起動してください。

文字入力アイコンをクリックして、画面上の任意の点をクリックすると、”TEXT”という文字が入力され、左側にテキストのプロパティが表示されます。

SeaCADによる文字の編集は、画面上で直接変更することが出来ません。文字を変更する場合は、テキスト編集フィールドで変更を行い、適用をクリックして編集内容を確定します。

文字の変更以外にも、文字の変更、フォント(書体の変更)、サイズ変更、座標位置の変更、文字の体裁の変更など、文字に関する様々な内容の編集を行うことが出来ます。

全ての変更内容は、適用をクリックすることで確定されます。適用をクリックしない場合、変更内容は反映されません。

文字の編集が終わった後は、左側のハッチアイコンをクリックして、ハッチング(塗りこみ)を行ってください。

ハッチのピッチは、スキャン密度に数値入力します。この場合、0.15mmピッチでハッチングが行われます。

これで文字入力とハッチングが完了しました。

 

図形の描画手順

マーキングマシンの電源をONにした後、SeaCADを起動してください。

長方形ツールをクリックして、画面上にドラッグ&ドロップで適当な四角を入力します。

入力された図形をクリックすると左側に図形のプロパティが表示されますので、このプロパティで位置や形状を変更することが出来ます。数値に変更を加えたときは、適用をクリックして変更を確定してください。適用をクリックしない場合、変更内容は反映されません。

上にあるハッチング(塗り込み)アイコンをクリックして、塗り込みピッチを入力してください。(下図の場合は0.02mmになっています。)

OKで画面を閉じると、図形がハッチングで塗り込まれます。これで完成です。

 

マーキングパラメーターの設定

レーザーのマーキングパラメーターを設定します。レーザーのマーキングパラメーターは、主に3つの要素で決まります。

  • マーキング速度【速度(mm/s)】はガルボスキャン速度を意味します。通常は1500mm/s 未満が推奨されます。
  • レーザー出力【パワー(%)】は1%~100%の範囲内で調整可能ですが、通常は80%未満が推奨されます。
  • 周波数【周波数(kHz)】は30kHzが最も強度が高くなります。LW-Small Oneは 30kHz固定でご使用ください。

パラメーターにはいくつかの色がありますが、これはレーザーでマーキング出来る色ではありません。ハッチングの際に選択した色ごとにレーザーのパラメーターを変えることが出来るということです。もしも青色でハッチングを行った場合は青のパラメーターを変更しなければなりません。

尚、パラメーターを変更するためには、デフォルトのチェックを外す必要があります。

 

マーキングの開始

材料を作業台にセットし、昇降ノブを回して2つの赤色ポインターが重なるように調整してください。(焦点距離合わせ)

焦点距離を合わせた後、マーキングする図形を選択して、プレビュー(F1)をクリックしてください。赤色プレビューが図形の位置をトレースします。

尚、【選択モード】にチェックが入っている場合は、選択された図形がマーキング対象となります。【選択モード】にチェックが入っていない場合は、入力された全ての図形がマーキング対象となります。

マーキング位置を確認したのち、マーク(F2)をクリックしてマーキングを行います。

以上がマーキング手順です。

参考パラメーター

画像、テキスト、ベクター ファイル
素材 スキャン密度(mm) パワー(%) 速度(mm/s)
金属 0.01 or 0.005 or 0.001 100 300 or 500
塗装面金属 0.005 or 0.001 100 500
プラスチック 0.05 100 1000 or1500
レザー 0.005 or 0.001 100 1000 or1500
0.01 100 500
塗装面ガラス 0.05 100 500
塗装面材 0.05 100 1000 or1500
白黒画像 (通常のビットマップ)
素材 画像設定 パワー(%) 速度(mm/s)
金属 グレースケールにチェック
     固定DPI (x300 y300)
     双方向スキャンにチェック
     ドット時間 (0.4~0.5ms)
     パワー調整にチェック
     モノクロ2階調にチェック
100 200
塗装面金属 100 300
プラスチック 100 500
レザー 100 500
100 200
塗装面材 100 500
色絵(風景と人物)
素材 画像設定 パワー(%) 速度(mm/s)
塗装面金属 反転にチェック
     グレースケールにチェック
     固定DPI (x500 y500)
     双方向スキャンにチェック
     ドット時間 (0.4~0.5ms)
     モノクロ2階調にチェック
     パワー調整にチェック
     拡張メニューの中のビットマップスキャン増分にチェック
100 500
電気めっき金属
酸化した金属
ABS